嵐牛 蔵美術館 RANGYU MUSEUM OF ART
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春 之 部
夏 之 部
秋 之 部
冬 之 部
俳 句
茶畑にすそひく富士や神無月
十月や庭はもみちの曠日和
人船の大河くたる小春かな
ものむしや小春の花にあふ梢
朝やけやしくれ悔るもすの声
夕しくれ牧のあけ貝聞えけり
隣には雨也庵のはつしくれ
笠雲のしつくしくるや伊豆相模
盗人に異見して遣る霜夜かな
霜に焚むつみもあらん松葉掻
声のむや今はの霜のきりきりす
我かけを終は添寝や霜の月
凩やけふもから手の猟もとり
よし野にははなしも聞すかへり咲
あちきなや花と見らるゝかへり咲
棹とりの情しらはやちるもみち
また明ぬ空に不二見る寒かな
若い手に肩たゝかせて冬籠
明日か来れはあすの事せん冬こもり
達磨忌や眠て見れは世は丸き
初雪をうそにしたかる朝寝かな
入船やいつくの漁の雪の篷
をる指に我をも入る雪見かな
ふくろふの愚痴を鳴也夜の雪
口とりのいらち顔也くるゝゆき
夜の明て見れは芒そ雪女
雪の柴火ふきふきむかし語りかな
踏みかへす道なし雪の金か埼
雪にまてあふつれなさやをみなへし
払はすに妹か手待つや袖の雪
雪霜や無事を手からの古瓦
岩角に鷲のねちむく霰かな
豆腐きる薄刃にひゝく氷かな
苅株を鴉ひきぬく氷かな
有明て日に照れけりふゆの月
入る山もあたりにはなしふゆの月
みな水にむかふ小家や枯れすすき
葉ゆるみのして水僊の咲にけり
寒気や凍のもとりのひとしつく
目白等も朝日か好か冬のうめ
隼や暮かかる江を一文字
木兎や昼は耳さへうときふり
二つゐる日はしつか也池のをし
火を焚て妻はかへりぬ網代小家
凍てふや哀れ凍ぬか来てさそふ
ふく汁や刀投げ出す壁の際
人を見て子の膝つつむゐろりかな
寝おくれて寒さを夢の巨燵哉
こたつにも風の入るまて待夜かな
着る紙衣ほめられ好に成にけり
宮つかへ仏にかへて綿ほうし
青空に鶴舞入ぬ寒の入
寒声や荻にさはれは荻のこゑ
昼あへは会釈もするや鉢たたき
福ははやうちのやう也豆の音
我垣間煤すむかとて覗きけり
約束の厚綿にして衣くはり
掛とりに我家をしえて鍬遣ひ
右のもの左へおくをとし用意
待ものは遲きならひを年の春
年の夜を寝侭て孫とはなし哉
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